私の前職と転職と適職の話



私は33歳で10年勤めた会社を退職しました
大阪での一人暮らしをやめて実家に戻り34歳で今の会社へ転職をしました

 私の前職の話 

前職では某大手量販店にて接客販売を行っていました
ただし働いている時間の話で言っておりますが仕事に対する意欲は全くといってなくなっておりただ毎日億劫な人生を送っていました
その日その日をいかにやり過ごすか程度のことしか考えていませんでした
多分向いていなかったといってしまえばそれまでだったのだと思います
そもそも人見知りな性格だったので接客業なんて到底できなかったのです

接客業に身を置いているにもかかわらず声をかけるのに毎回毎回勇気を出さなければなりませんでした
10年も働いていたのである程度は免疫もついていたとは思いますが根柢の性格は治っていたわけではありません
その上に毎月あるノルマもただ接客を行っているだけでは絶対に達成できないものであったためすっかり気が滅入っていました
そして売上につながらないような雑用や雑務に逃げて言い訳ばかりの日々を過ごしていました
商品補充をしたり売り場を作ったりするのは好きでした
季節ごとに売り場のレイアウトを変えたりどうしたらお客様に目につきやすくなるか
どうしたら販売員がオススメしやすくなるのかなどは考えていて楽しかったのです
必要な業務ではありますが直接売上につながるものではなかったので個人としての販売成績は上がるわけもなく何回も何回もミーティングで叱られていました
結局売れる方法を考えるのは好きでしたが実際自分で販売することは嫌いだったのかもしれません
最終的に上司からの𠮟責に耐え切れず出勤することさえ嫌になり辞職しました

私の転職するまでの話

辞職すると決めてからはしばらく販売から遠ざかり雑務ばかりを店舗で行いました
そして10年間で貯まっていた有給を消化するのに約2か月休みをもらいました
その間は1人暮らしで不規則な生活を繰り返していたので体を絞るために毎日ウォーキングとランニングを行いました
次の就職のことを考えながら大阪での暮らしに別れを告げるように住んでいたマンションの近所を歩き回りました
できる限り生活のリズムを壊したくはなかったので朝に起きて夜に眠る普通の生活を心がけました

散歩は最初は3㎞くらいから初めてのが5㎞にかわり徐々にジョギングに変えて距離も少しづつ伸ばしていきました
15㎞~20㎞くらい走るような日もありました
時間はたっぷりありましたので他の人から見ればウォーキングくらいのスピードだったかもしれません
同時に食事も摂取カロリーを計算してダイエットをしていきました
実家に帰るころには体重が5㎏以上落ちていました
実家に帰れば兼業で農業もしていましたのでそのための体力作りでもありました

その間次の仕事を何ができるか何がしたいかを考えながら自分と向き合っていました
でも明確な答えは見つかりません
結局働いてみないとわからないしそもそも再就職できるか不安を感じていました
再就職できなければ農業を足掛かりに生活を保てるようビジネスを考えなければならないかと思っていました

実家に戻ってからは雇用保険をもらいながら就職先を考えつつスキルアップを図るためにセミナーなどに参加をしました
そのころにはホームページ作成やインターネットショップの求人を探していました
スキルなどは特にありませんでしたので働きながら学べたら1番いいかなくらいに思っていました

他に次の就職先に求めていた条件といえば
  • 休みは土日祝がいい
  • 正月休み・長期連休が欲しい
  • 給料は生活に困らない程度でいい
  • これからはインターネットの時代なので
  • インターネットに携われる仕事がいい
  • 知らない人の業務命令に従うのはうんざりしている

おおまかな希望はこれくらいでしょうか
ステップアップに転職する方もいる中なんと後ろ向きな考えだったのでしょうか

 私の転職とその後の話 

前職を退職する前に雑務や雑用の仕事をやっているのが好きだったので事務職やホームページ作成などの仕事を目指してはいたのですがネットショップも行っている仕事に再就職は出来たものの前職の経歴もあって巡り巡ってまた出張営業になりました

卸売のルート販売営業なので少し違いはあるのですが向いていなかったと思っていた職業に舞い戻ってしまいました

ただ環境と考え方が変わったおかげで以前とは比べ物にならないほど前向きに仕事に打ち込めるようになりました

ただ転職してみて今感じていることは考え方ひとつで仕事に対する思いが変わることです
人生に対する考え方さえも変わってきたように感じます
向き不向きは人それぞれあると思いますが大手の上場企業なんかより弱小零細企業の方が私には性格的にあっていたのかもしれません
給料は下がったとしても結果として裕福になれるということも感じています
あげればキリがないほどプラスに変わった気がしています

私の場合は転職と実家への引越という二重に変化があったのでやることと環境の変化が大きかったと思います
でも例えば部署異動やマイホーム購入など人生を心機一転させる変化を加えることでプラスになる作用を作ることは出来ます
結局は私自身の心のあり方次第です
私自身はしばらく間を置かなければ気持ちの整理がつかなかったので転職という形がよりよかったのかもしれません

正直なところ勢いで適職についてもタイトルに入れていますが勢いでつけてしまいました
適職については自分でも何が適職なのかなんてことはわかりかねます
私自身の適職すらもわからないのに他人にまでアドバイスできるようなこともございません(笑)
ただ1つ言えることがあるとするならば会社自体も業務内容が変わっていくこともあります
前職の仕事でも徐々に業務内容や販売していく商品が変わっていきました
これから先10年後20年後社会も会社も大きく変わっていきます
富士フィルムがカメラフィルムから時代とともにデジカメへ移行してデジカメがダメなら化粧品を作ったりしているんです
今コロナ化の中でどこもかしこもマスクを作ったりもしています
適職だからと考えに考え抜いた仕事がこの先永遠に続くことなんてわかりません
10年20年単位ならありえないと思います
Windows98からスマホやiPadの普及まで20年で劇的に世界が変わりました
ブラウン管のモニターを使っていた機械が今や手元でそれの何倍もの作業までこなせるようになっています
これから先もっと時代の変化は激しくなってくるのです

なので最後の私の転職希望理由だった知らない人の業務命令に従うのはうんざりだということも結果として的を射ていました
今は顔の知っている社長の話から経営方針を聞いて理解と納得を得た上で毎日の業務が
遂行できています
知らない誰かが思いついた業務に上から順に降りてきたタイムロスのあるいろんな上司にひねり回された業務命令が突然降りてくることもありません
必ずしも大手企業だからと言って成功するというわけではなく私自身が仕事を行っていくのであり私が何をするのかということです
むしろ小さい会社の方が風が吹けば倒れるかもしれませんがこれからの時代にはフットワークの軽いフレキシブルな環境が良い作用を起こすことがあるかもしれないと感じています

転職はイメージとして良いイメージも悪いイメージもありますが何かしら環境を変えるということで前向きに人生を変えるきっかけにできます

もし転職をお考えの方がいたならば結局最後の部分は私自身がどうありたいか
私自身がどう生きたいかという部分なのだと思います。