無印良品週間2021の話をしていて思い浮かんだことがあります
無印良品は主張をしないから生活に溶け込んで長く付き合えるという話です
今の世の中には主張が強すぎます
あれもしたい!これもしたい!もっとしたい!もっともっとしたい!
私には夢がありますが人生の余白について考えたいと思います
余白というものの話
余白というものはほとんどのものに設けられています
部屋のレイアウトがまさかドン・キホーテのような圧縮陳列状態ということはないでしょう
壁一面が書籍やCDやフィギュアなどといった趣味の部屋に憧れる気持ちもわからなくはありません
でも落ち着いた空間には必ずキレイな余白が敢えて作ってあるものです
音楽も休符無しに音がひたすら何かしらが鳴り響く交響楽団なんてありえないでしょう
息つく暇もない落ち着かないメロディーになってしまいます
休符があるから人は惹きつけられたりメリハリを感じることができるのです
ブログもそうだと思います
ただやみくもに文章だけを羅列させていても興味などわきません
あ
今何だか身に覚えがありすぎて少し胸が締め付けられました
メリだけでもダメでハリだけでもダメなのだと思います
何だか少しヒントのようなものを掴めそうな気がしてきました
でも私が今語りたいのは人生の話です
人生にも余白というものが大事だと思うのです
でも人間は怠惰な生き物です
余白という言葉を理由にただ漫然と時間を垂れ流してしまう生き方を選んでしまいがちです
時間というものが大切だということは散々お話をしています
ただそんな中でも敢えて余白を設けるということは大切だと感じます
余白という役割の話
会話の中で余白を置くということは考える時間を与えたり返事を待つ効果が生まれます
ただひたすらにマシンガントークを相手に浴びせれば相手は聞き手に回ることしかできません
自分のしゃべりたいことや伝えたいことを一方的にぶつけてお終いです
これは会話とは言えませんね
相手と会話をキャッチボールすることが本当の意味での会話です
会話をするには少し余白を置いてみる必要があると思います
頭がキレる人や要領のいい人は情報処理のペースが速いのですがそれに周りがみんなついていけるというわけではありません
そして頭がキレる人や要領のいい人の考え方がすべて正解だということもありません
頭の冴えない人や要領の悪い人の意見も素晴らしいものはきっとあります
それを聞いてみたり気にかけることもなく潰してしまうのは勿体ないことです
会話だけではありません
先ほども話した部屋のレイアウトもそうです
美術や写真の構図にも余白が利用されています
敢えて余白を設けることによりより見せたいものを際立たせることが出来たりします
何もないという余白ですが何もない余白自体に意味があるのです
そして美しい部屋のレイアウトや写真の構図を見ると感じるのですが見せたい主役を見せるために倍以上の余白が設けられています
無印良品の商品もその余白にあたると思います
ものが置いてあるのだけれどそこには主張はなくただ物としては存在しています
野球もイチローだけでは成り立ちません
会社も敏腕社長だけで成り立つことには限度があるでしょう
人生にもそのような余白のような時間は存在します
人生の余白の話
では人生にとって余白とは何でしょうか
簡単なものなら仕事のピークタイムを過ぎたアイドルタイムなどです
コンビニなら朝の通勤時間や夕方の帰宅時間などにピークタイムがくる場合が多いでしょう
その後に訪れるアイドルタイムをただ暇だとただだらだらと時間を潰してしまうようなコンビニは間違いなく潰れてしまいます
普通はピークタイムに備えて商品や備品の補充を行ったり商品の発注や清掃を行うでしょう
人生にも浮き沈みがあります
絶好調な時や幸福の真っ只中だというタイミングもあると思います
ただそれは永遠に続くことはありません
いつか終わりが訪れます
その時にどうするかで人生の中身が変わります
子供の時に友達と遊んでいて楽しくて楽しくて仕方がない時の後にふと遊ぶ時間が終わった時に訪れる虚無感のようなものです
振り幅が大きければ大きいほど突然それが失われた時の空白は大きく感じます
これもある種の錯覚のような余白だと思います
そんな余白をただ茫然と過ごしてしまうのか次に遊ぶことを考えてわくわく切り替えていくのかで人生は変わります
ただそんなメリハリがあるからこそ人生は楽しいのだと思います
ひたすらピークタイムの人生も息が続きません
ひたすらアイドルタイムの人生なんて生きている意味すら感じられません
余白はそのバランスを埋めるための時間です
考えが煮詰まってしまった時も少し休憩をして頭を休ませることでいいアイデアが浮かんだりします
難しく考えすぎていたことがふとした余白の中で簡単なことだと気付かされたりもします
1つのことに集中することも大事なこともありますが時には余白を置いてあげることでいい方向に流れが変わることが不思議とあります
敢えて余白をつくることで変化のきっかけが生まれます
人生を有意義に過ごすためには余白の大切さを知ることも大切です。