心を動かすという話

くるま画像

年齢を重ねる毎に感情が失われる感覚がします
年齢が進むにつれ経験が蓄積されてある程度のことでは動じなくなります
それは普通のことだと思いますが正解ではない経験でも同じように心が動かなくなります
そのことには問題があるように思います

中途半端に要領がよかったり中途半端に知識があったりするので一時的にその場しのぎの対処ができてしまい詳しくはわからないままにしてしまってることたくさんあると思います
ただそんなことによって新たな興味や好奇心が絶たれてしまっていることはとても勿体ないことだと感じるのです

 喜ぶ楽しむという話 

子供のころは全てが新鮮に感じてありとあらゆることに興味がわき知らないことを知ることがとても嬉しかったのです

私はまわりが山に囲まれた田んぼだらけの田舎で産まれ育ちました
小学校も1学年に1クラスしかなく男女合わせても30人しかいなかったのです
今はほとんど見かけることもなくなりましたが野良犬もうろうろしており学校の帰りに追いかけられたりもしました
帰り道に何かわからない草や実を食べたり学校で景観のために育てられていた花の花びらを引き抜いて反対側から蜜を吸ったりしていました
今思い返せば狂気の沙汰のように感じますが昭和や戦後の話ではなく平成初期のころの話です

今は正直カエルや虫も触るのが嫌になりましたが蛇も素手で触れるかどうかチャレンジしたりもしていました
そして毎日が嬉しくて楽しくてやたらめったら飛んだり跳ねたり興奮状態を維持していたのはたまに小学生などを見ているとこういった感情が原動力なのだと感じます
今そんな花の蜜を吸えとか蛇を触れという話ではないのですがそれほどまでに知らないことというのは本来興味深いことなのです
しかしながら今では教わったほうがいいとわかっている話にも学ぼうという気力が薄れてしまっています

本来知らない知識を得るという興味は変な蜜を吸ったり蛇を触ろうとするくらいのパワーを秘めているのです
無知とはいえども人体実験や危険物に突入するくらいのパワーです
昔はなぜ勉強をした方がいいかなどわかりませんでしたが今は知識や情報が必要だということを明確に理解できています
年齢を重ねて経験を得たからといってすべての理を熟知したわけではありません
ほとんどのことがまだまだ未知の世界なのです
この本来あふれんばかりの湧き水のような感情を仕事や勉強などのこれからの人生にとって必要なことに利用しない手はないと思います

 怒る哀しむという話 

喜んだり楽しんだりとは真逆の感情なのですがこちらの感情も年齢とともに薄れていってしまっていると思います
ただしこちらは子供のころのようにむやみやたらに怒鳴り散らしたりわめき散らしたりしろということではありません

理性をもって感情と向き合いましょう
怒りは悔しい気持ちでもあります
今から思い返しても昔やられたことが今も憎しみとなって思い返されるようなことはありますか?
別に仕返しがしたいとかそんなことはないのですが私には今思い返しても悔しいと思える思い出は覚えています

以前にも悲しい記憶やつらい記憶といったものは過去の記憶として残りやすいという話はふと頭に浮かんだ話でも話していますがそれほど強い感情なのだと思います

最近は年齢のせいか家族などのハートフルなストーリーを見るとめっぽう涙もろくなったような気もしますが涙は心や感情を洗い流す最終手段のような気もします
人前ではさすがにそうそう泣くようなことはありませんが負と捉えられやすい怒りや悲しみといった感情もまた大きなパワーを秘めているのだと思います

今の現状を知り自分の非力さに悔しい思いを抱いて反骨精神でのし上がろうとする営業マンを見てきたこともありますがすさまじい勢いがあります
そのような反面怒りや悲しみといった力は苦しい感情が原動力なので自分自身のパワーも必要なことだとも感じています
私はそこまで怒ったりするのが苦手なのですが悔しい思いを原動力に変えたりちゃんと間違ったことにはきっちり叱ってあげれるような人間にはなりたいとも思います

感情という力の話

喜びや楽しむといった前向きな原動力と怒りや悲しみといった感情の力の強さを話してきましたがどちらも私の中で生まれる感情です

そしてそれ自体とうまく付き合っていくか抑え込んで蓋をして生きていくかも私自身の判断なのです
大人になっていくということはそんな自分自身の感情を抑え込んでいくものだと考えがちなのですがそのパワーを利用してうまく生きていくことこそが本来の人間らしさのように感じます

感情が表情に出やすい人というのはわかりやすいし可愛らしく思えることもありますし何より裏表を感じないので話していても信頼できると思います
そこまで本能のままのあからさまな態度でいる必要はないとは思いますがある程度大人であっても感情を出して発散をさせた方が人として生きやすいとも思います

そしてうまくコントロールができるのならとてつもない原動力をもったパワフルな人間になれるのです
低燃費で省エネなのは自動車や電化製品のようなものだけでいいのです
人間は少々感情的なくらいがパワフルで太い人生が歩めます。