後輩が職場にやってきた話

聖火画像

転職から4年目の春です

転職して1年目は研修のような感じで仕入れ先と商品を覚えていました

2年目は事務仕事を行いながら電話で注文を受けるようになりました

3年目に会長と入れ替わりで営業に回るようになりました

4年目で営業2年目に差し掛かった時についにうちの会社に後輩ができました


  後輩がやってきた話

実は1回後輩が3年目の時にもやってきたんですが1日でいなくなったのでノーカウントとします

アルバイトとかが増えたりはあったのですがアルバイトはやっぱり後輩とも言いにくいですし何より年上の人が多かったので勝手が違います


今回入社してきたのはピチピチの20歳の最年少です

うちの会社では珍しいのですが就職未経験の新入社員です

アルバイト経験はあるみたいですが就職は初体験とのことです


やっぱり年齢層が若くなれば少なからずフレッシュな気持ちになります

私にも新入社員の時があったのです

思わず思い返してしまいますよね


・・・

・・・

・・・どんなんだったっけ?


私も4年前の転職した時なんてのはさすがに覚えていますからあーした方がいいだとかこーした方がいいだとかはわかります

でも新入社員で就職をしたのはもうかれこれ15年も前の話です

すごく記憶が曖昧なことに気がつきます


どこから指導したらいいのかさじ加減が全くわかりません

小さな会社のため専属の教育係りなんてあろうはずもありません

毎日の業務をこなしながら周りで指導してあげるしかないのです


これはまさにいつかくる試練…というか自分も仕事に対して1から考えなおす良い機会なのかもしれません


  新入社員のころの話

そもそも私が新入社員のころは学生時のアルバイトを経て何となく仕事に対する意識が芽生え始めていた程度でした

仕事をしてお給料をもらうこととお給料をもらうことに対して責任が伴うといった感じのところでしょうか


私が新入社員の時はわざわざ教育部のある環境でしたのでいきなり働き始める訳ではなく入社後3ヶ月ほど研修がありました

それはもう挨拶の仕方ですとか敬語の練習とか商品や各業務に対して勉強会などもありました

今の職場には全てがありません

私はこれまで良い環境の中で就職できていたんだなと感じます


接客業でしたので今の職場とは勝手の違う所もありますがお客様がいることには変わりありません

一般のお客様だろうが卸のお得意先様であってもお客様はお客様です

外国人のように言葉が違うということはありません

初めはたどたどしい所や失敗なんかもたくさんあったと思います

それでも何とか乗り切ってこれたことを考えてみるとそこにはやる気や情熱といった気持ちの部分が大きかったように思います


思い返してみれば転職した時もそういえばそうだった気がします

転職した時はこの会社で出来たら一生働いていけるような会社に必要な人材になろうと考えていました

今も少し考え方や形は変わった気がしますが大本をたどれば同じようなものです

新入社員のころは若いということもあり情熱ややる気のようなものだけはありました


  情熱の火を灯しつづける話

熱意だけで何とかしようとして大抵は何とかなってきました

ただ私はその情熱の火を前の職場ではどこかで消してしまったように思います

そう考えるとオリンピックの聖火ランナーのような気がしてきます


もちろんオリンピックのように火を誰かに引き継ぐわけではありません

走者は私しかいないのです

でもその火をどんなことがあっても消してはなりません

情熱がなくなれば仕事なんて楽しいわけがないと今は感じています

雨が降っても風が吹いても火が消えそうになっても青く燃えたとしても情熱だけは残しておくべきです

それが消えてしまえばそれ以上前に進もうとは思えなくなってしまいます

1年後2年後3年後と私から私へつないでいく聖火です


新入社員はきっとよくわからないまま聖火を灯して走っているランナー状態のように思います

以前の私と同じようにその聖火を絶やしてしまわぬようにしてあげたいのです

その為にできることを考えていきたいと思います


新入社員はフラットな状態だからこそ今の会社の合わせ鏡のようにも感じます

周りから良い影響を受けられたならきっと以前の私のようにはならないでしょう

お互いが良い影響を与えられる環境こそが良い会社なのだと思います

少なくとも私にとっては良い会社なのだと感じています

まずは1年後にどのように育ってくれるのかが怖くもあり楽しみでもあります。