当たり前のことということは頭で理解していることです
理解しているとはいうもののそれが固定概念となって時に周りを見えなくさせます
当たり前に思っていることに疑念も併せもっておく必要があるのかもしれません
そもそも当たり前とは何かという話
当たり前と思うことはたくさんありますが当たり前というのはどういうことでしょうか？
当たり前とはそうすべきことやそうあるべきこと・普通のこと・当然のこと・常識などとあります
当然を当て字で当前(とうぜん)と書いて訓読みしたのが語源だそうです
常識ということは一般的に見てそうあるべきことやそうすべきことだという意味となります
その常識という考え方を決めるのは私自身です
私の世界では私が当たり前だということが常識になります
でも他の人の当たり前は私の常識ではないこともあります
一般的に見て常識という考えが共通であればいいのですがそうでもないことが出てくることもあります
私自身が世間一般と照らし合わせて問題がない状態でなければ当たり前や常識といった考え方とずれてしまうことがあります
毎日お風呂に入るかと言われれば毎日お風呂に入るのは常識だと思います
でも毎日湯船に浸かるかと言われればシャワーだけで済ます人も出てくるでしょう
バスタオルを毎日洗うかと言われれば毎日洗う人もいれば毎日は洗わない人もいます
当たり前ということにも人それぞれ違いが生まれてきます
日本の文化や海外の文化でも違いは生まれてくるのと同じように各家庭にも違いがあるので仕方がないのでしょう
日本の家に海外の文化を持ち込んで土足で上がりこめばそんな客人にはただちにお帰り願うと思います
世の中には当たり前のことが溢れています
常識なのだから当然のことなのでしょう
でも私の思う当たり前は本当は当たり前ではないことの方が多いのかもしれません
当たり前なんてない話
常識といわれる世界の中では常識しか生まれてきません
普通では考えられないようなことが新しいことということです
世の中には次々と新しいことが生まれています
つまり常識の中で生きていながら常に非常識なものが生まれているということです
ぶらりとショッピングモールを歩くだけでも今月の新作や今月の新商品といった言葉が並んでいます
月が替わるだけで商品が入れ替わっているということです
もちろん画期的な商品が毎月生まれてきているというわけではありません
それでも世の中はいつも通りのように思っていてもいつの間にか普通ではないことが起こっているということです
もちろん毎年変わらないものもあります
でも多分毎日変わっていることの方が多いと思います
当たり前だと思っている日常は当たり前のことと当たり前じゃないことでできています
今日も朝起きて仕事に行って帰ってきてお風呂に入って寝ます
それは当然のことのように思うかもしれません
でも通勤時に出会う人が変わっていたり食事のメニューが変わっていたりテレビの番組が変わっていたりします
昨日と同じニュースが流れているようなことはありません
毎日当然のことのように変化をしています
日常が当たり前のように感じていても事故に巻き込まれて明日を迎えれなくなるかもしれません
生きていることが当たり前だと思っていてもそれが当たり前ではなくなる可能性は当然のようにあるのです
むしろそれこそが当たり前なのかもしれません
当たり前のように感じているのだとすればそれは私の意識の中だけの話なのです
この世の中は当たり前だと思っていても当たり前なことなんてないのです
当たり前の対義語の話
当たり前の対義語はあり難いです
日頃私たちが言葉として使っているありがとうという言葉です
当たり前ということは常識や普通であるというのに日常的に私たちが使っている言葉はありがとうなのです
“ありがとう”
“ありがとうございます”
感謝の言葉です
手伝ってくれて“ありがとう”
助けてくれて“ありがとう”
日頃使っている“ありがとう”という言葉は当たり前ではないという意味です
手伝ってくれるのは当たり前ではないのです
助けてくれるのは当然のことではないのです
今日あなたは誰に何回のありがとうを伝えられましたか？
誰も私を手伝わなければならないことはありません
むしろ手伝うことによって相手の貴重な時間を使わせてしまっています
それでも赤の他人であっても私が困っていた時に手を差しのべてくれることがあります
そこには何のメリットがあるかもわかりません
ただ私が悩んだり苦しんだりつらい時や悲しい時に助けてくれる人がいます
とても“ありがたい”ことだと思います
世の中にはそんなあり難いことが当たり前のように広がっています
だから感謝の意思を伝えるために“ありがとう”と言うのです
1度ありがとうという言葉をかみしめてみてはいかがでしょうか？
きっとこの世界は素晴らしいものだと感じられるのではないでしょうか。